研究テーマ

介護予防エクササイズ研究

「認知エアロビクス(商標登録:手続き実施中)」や「古都式体操(商標登録:第5543387)」を通じた活動

取組概要

指針

● 対象:地域在住の高齢者
● 安全で効果のある『介護予防』に資するエクササイズの探求。
●『健康寿命の延伸』に資する方法の探求。

沿革

平成16年 岡山市古都学区における介護予防教室への参画開始
平成17年 『古都式体操(商標登録第5543387号)の考案』
平成19年 転倒予防医学研究会(現 日本転倒予防医学会)にて大賞受賞
平成22年 ゆばの郷介護予防教室に参画開始
平成25年 高梁市ロコモ予防の会 発足(文科省/大学COC事業)
平成26年 高梁市日名元気会 発足(文科省/大学COC事業)
平成27年 岡山市出石ふれあい元気教室 発足
平成28年 鳥取県JAいなば主催の健康づくり事業への参画開始
平成29年 岡山市高島学区公民館介護予防教室への参画開始
高梁市総合事業(元気なからだつくり隊)に参画開始
岡山市ふれあい公社 健康啓発講座(全5ヶ所)に参画
『一般社団法人 認知エアロビクス協会』を設立

重要視するキーワード

『認知』 + 『エアロビクス』 = 『認知エアロビクス』

私どもが運動指導を行う際には対象者ご自身における「身体の認知/認識」と、対象者の身体内部における「エアロビクス(有酸素運動)」の構築と維持を最重要事項としています。
運動指導時のポイントを平易に表現すれば、以下の二点となります。

●「どこの部位がどう動いているのか?」を常に認識していただくこと。
●「有酸素運動(エアロビクス)」を確実かつ適切に実践していただくこと。

実際に教室参加されている方々の変化

私達は「効果」にこだわって実践と検証を繰り返し実施してきております。
そして、効果が顕著に認められるものを抽出し、プログラムの再編を繰り返してきています。
その結果、多数の対象者において次のような事象が確認されています。

● 「筋力(筋肉量)」の増加
● 「柔軟性」の向上
● 「平衡機能(動的バランス/静的バランス)」の向上
● 「慢性的な腰痛症/肩こり」に対する治療的な効果
● 「尿漏れ」や「おなら漏れ」などの著減
● 「呼吸機能向上」や「易疲労減少」
● 「健診」や「人間ドック」における生活習慣病に関わる数値改善

「脳の活性化(認知症予防)」に寄与する「認知エアロビクス」

有酸素運動(エアロビクス)が認知症予防に寄与することは、今や周知の事実です。

認知エアロビクスでは「有酸素運動」に加えて、運動を実践しながら常に「複数の運動課題を同時に実践すること」をインストラクターが要求します。

よって、「エアロビクス」と「同時作業(デュアルタスク)」を織り交ぜた運動の実践により、対象者における脳の活性化(認知症の予防)が大いに期待できます。

『認知エアロビクス』講師派遣が可能となりました。

☞ 講師の招聘をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

☞ 誠に申し訳ございませんが、ご予約に関するご相談は、
イベント開催日の2~3ヶ月前までにお願い致します。

※講師派遣の御依頼が非常に混みあっている状況ですので、
 指導者の調整・手配に時間を要しております。

お問い合わせ先

☞ 一般社団法人 認知エアロビクス協会(2017年11月1日 設立)

メールアドレス

☞【sato38@ の後ろに kiui.ac.jp

地域に根ざした体操の考案

古都式(こづしき)体操(商標登録:第5543387)

安全・安心

古都式体操を自宅で遂行中における事故事例の報告は1件もございません。また、これまでに幾多の介護予防教室や講演などの中でお年寄りを対象者として古都式体操を指導させていただきましたが、その中での事故や有害事象の発生もゼロとなっております。

簡単・手軽

一般的に、初回レクチャーは1時間程度です。その後は、ユーザーが日常生活の中でセルフエクササイズを1日の中で15~30分間程度おこなうように指導させていただいております。平成24年以降は古都式体操のレクチャーDVDを作成し、家庭で専門的な介護予防体操を行なえるようになりました。

学術的背景

1990年、英国の理学療法士であるValerie Pomeroy氏は、認知症高齢者の移動能力の評価尺度であるSMA(Southampton Mobility Assessment)を開発しました。

この尺度は「①坐位からの立ち上がり動作→②立位での耐久性やバランス能力→③歩行能力→④立位から坐位への移行動作」の観察を通じて、簡便かつ正確に移動動作の評価が行えるようになっており、国際的な医学系ジャーナル誌に掲載されている研究の中でもSMAが用いられています。

当時、私達はSMAに着目し、Pomeroy氏の許可と協力を得た上で2005年にSMA日本語版を作成しました。

そして、高齢者(認知症含む)を対象とした移動能力や転倒傾向に関する研究を行った結果、SMA日本語版の点数が高ければADLレベルが有意に高く、転倒傾向は有意に減少するという知見を得ました。

また、認知症高齢者を対象としたSMA日本語版における点数の向上を主目的とした運動療法プログラムを用いた無作為化比較試験では「SMA日本語版における点数の向上を主眼においたプログラムを用いた方が有意に移動能力は向上する」という知見が得られました。

以上のような背景をふまえて2006年、SMAにおける課題動作を基盤とした古都式体操の原案が考案され、2007年には現在の基本編(坐位編&立位編)を完成させました。

古都式体操・基本編(座位編&立位編)における有効性の確認を目的として、私達は介護保険で要支援レベルにある高齢者28名を対象とした3ヶ月間の無作為化比較試験(古都式体操実施群:14名、コントロール群:14名)を実施しました。

その結果、Timed Up and Go Testにおいて2群間に有意な差を認めるレベルで介入群の成績向上が確認されました。

また、有意な差を認めるほどのレベルではなかったけれども、Functional Reach Testでも古都式体操実施群の方が顕著に良好な数値改善の傾向が認められました。

【参考文献】

1) Pomeroy VM: Development of an ADL oriented assessment-of-mobility scale scale suitable for use with elderly people with dementia. Physiotherapy 8: 446-448, 1990
2)Pomeroy VM: The effect of physiotherapy input on mobility skills of elderly people with severe dementing illness. Clin Rehabil 7: 163-170, 1993
3) Pomeroy VM: Immobility and severe dementia: when is physiotherapy treatment appropriate? Clin Rehabil 8: 226-232, 1994
4) Pomeroy VM, et al: Mobility and dementia: is physiotherapy treatment during respite care effective? Int J Geriatr Phychiatry 14: 389-397, 1999
5) Sato M, Nara I, Kaneko F, et al: Mobility rating scale for elderly people with dementia: preparation of the Japanese-language version of the Southampton Mobility Assessment. Physiotherapy 91: 223-228, 2005
6) 佐藤三矢:認知症高齢者の移動能力向上を目指した理学療法介入に関する研究-Southampton Mobility Assessment日本語版を指標とした無作為化比較試験-. 博士論文(2006, 広島大学)
7) 佐藤三矢 他:要支援レベルの高齢者における介護予防体操(古都式体操)の介入効果に関する研究.吉備国際大学保健福祉研究所研究紀要8 (2007) Page7-13

古都式体操とは?― You Tube

再生時間:1分42秒

社会貢献実績/新聞掲載

2017年9月20日/山陽新聞

2016年10月25日/日本海新聞

2015年12月11日/山陽新聞

2015年11月20日/山陽新聞

2015年10月30日/山陽新聞

2010年3月16日/毎日新聞

2007年9月30日/山陽新聞